2025年10月31日金曜日

日蓮大聖人御大会(お会式)

 宗祖日蓮大聖人は、弘安5年(1282)10月13日に武州池上(東京都大田区池上)において、ご入滅(にゅうめつ=逝去)されました。その時には大地が震動し、時ならぬ桜の花が咲いたと伝えられております。

 この大聖人の「滅不滅」(めつふめつ=肉身の滅・本仏の不滅)・「常住此説法」(じょうじゅうしせっぽう=常に私たちの身近かに住して、法を説かれている)のお姿をお祝い申しあげる法要が、当門流において最も重要な行事である「お会式」(おえしき)です。


 法要を迎える準備として、「お花作り」(おはなづくり=竹材に桜の花の造花と紙で作った葉を紙テープで巻き付ける)をします。また、お酒やお餅、季節の果物などのお供えし、お花を飾り付けて御宝前を荘厳します。

お会式法要の次第は、献膳(けんぜん)・読経(どきょう)に続いて、「申状」(もうしじょう)が奉読(ほうどく=謹んで読み上げる)されます。

 「申状」とは、大聖人や日興上人等の日興門流ご歴代(れきだい)上人が、時の権力者や朝廷に対し、「国を安穏にするためにも正法に帰依すべきであり、末法においては法華経を持つべきである」ことを訴えた書き物です。

 申状奉読は、まずはじめに日有上人(にちうしょうにん=祖山大石寺9世)の申状、その後『立正安国論』(りっしょうあんこくろん)』、日蓮大聖人・日興上人(にっこうしょうにん=祖山大石寺開山)・日目上人(にちもくしょうにん=日興門流第3祖)・日道上人(にちどうしょうにん=第4世)・日行上人(にちぎょうしょうにん=第5世)の申状が奉読されます。

 引き続き、読経・唱題し、布教講演(僧侶の説法)がなされ、最後に御宝前のお花をくずして法要は終了となります。


 当門流におけるお会式の意義は、まずは末法の御本仏である日蓮大聖人の滅不滅・常住此説法をおよろこび申しあげることであります。

 また、大聖人の正法を立てて国を安ずるという「立正安国」のご精神を継承することであり、さらに大聖人を御本仏として信伏随従された日興上人のお姿やご精神を受け継ぐ決意を新たにする法要であります。